黄色のチューリップ
10/20にSAYUMINGLANDOLL〜東京〜を観ました。1回しか観ていないので、表現が違うところや理解が足りないところがあると思います。
※※※※ネタバレしかないので、注意※※※※
SAYUMINGLANDOLLには、根底に切なさがあるような気がします。
再生公演も、宿命公演も、今回の東京公演も、どちらかといえばハッピーな終わり方かもしれない。でも切なさが残る。
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ストーリーについて
2018年、東京。ヨーコ(道重)は、いなくなった母を探して田舎から東京にやってきた。
渋谷の人ごみに押され、途方に暮れているところ、二羽のツバメと出会う。
こうしてヨーコは、東京に詳しいツバメたちに助けられ、母を探す旅に出る。
母の記憶をたどりながら、原宿から新宿、秋葉原へ。少しずついろんな情報を得て、浅草から銀座、六本木へ。
そしてついに母親を見つけるのだが……
ヨーコは母の記憶をたどって、街を移動します。母の記憶は‥
・おしゃれで、洋服が好き
・たくさん人形を持っていた
・ずっと一緒にいるよ、と言っていた
ヒントを探して、猫(Sayuのロゴにもなっている猫)やパフォーマーを訪ね、占い師にたどり着きます。花占いで、黄色のチューリップを選んだヨーコ。占い師は「あなたのお母さんはもういない」と言い、姿を消します。
その後、ヨーコは六本木でお母さんの姿を見つけましたが、お母さんは新しい家庭を持っていました。そして、かつてヨーコに言っていたように「ずっと一緒にいるよ」と、家族に語りかけていました。
ヨーコはショックを受けます。壁に隠れたヨーコの影が徐々に小さくなります。壁がなくなると、ヨーコは人形の姿になっていました。
黄色の服を身につけた女性が家から出てきます。それはヨーコのお母さんでした。
「ヨーコ、どうしてここにいるの?」
「ごめんね」
「今度はずっと一緒にいるからね」
母の腕に抱かれたヨーコは、少し微笑んでいるように見えました。〜fin〜
私の解釈だと‥
・ヨーコは人形
・ヨーコの持ち主は子供の頃、人形遊びを趣味にしていた(ヨーコにとっては「母」だけど、実際は「子供」)
・どこかのタイミングでヨーコは捨てられた、もしくは置いていかれてしまった
・ヨーコの母は大人になり、本当の「母」として、東京で家庭を持っていた
→占い師の「あなたのお母さん」は「もういない」という言葉につながる
ちなみに、花占いでヨーコが選んだ花は、黄色のチューリップ。花言葉は「かなわぬ恋、望みなき愛、むなしき愛」
ヨーコが人形として現れた瞬間、少し驚きましたが、物語のはじめから感じていた違和感が解消されました。ツバメがヨーコを乗せて運んでいるシーンがあり、不思議でした。また、ヨーコの母に関する記憶で「人形」という言葉が出ていたので、納得することができました。(あとリアルのさゆはあまりにもお人形さんなので、謎の説得力があります‥さゆみんらんDOLLだし)
ということで、「人形が持ち主をさがすお話」だと理解できました。ただ、ストーリーはあっても、メッセージがないのです‥。宿命公演のときは、最後に宿命を受け入れて、ある種諦めたような顔で眠りにつくさゆにグッと胸がしめつけられました。今回はなんでしょうか?
もしかしたら、1回しか観てないから表面しか見えていないのかもしれません。SAYUMINGLANDOLLは台詞が少ないので、曲からも感じないといけない。今日はとにかく可愛いさゆを見るのに必死すぎました‥。
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音楽について
今回も、つんく♂や大森靖子中心に楽曲を提供しています。(+たいせい・大久保薫・中村千尋)
私が好きなのは4曲です。
・Lonliness Tokyo
・渋谷(SHIBUYAのファビュラス)
・新宿(シン・ジュク)
・銀座(ハイカラモダンガール)
私は断然渋谷が好きです!!!!!ボンボンする縦ノリな感じに強い歌詞、、
新宿には毒があり、銀座は、可愛らしくてシャバダバみがあって好きです。
つんく♂の曲には、過去のさゆ曲で聞いたことがあるフレーズが入っている気がして、サントラを買って並べてみたいと思いました。
娘。の曲について
「Help me!!」「時空を超え 宇宙を超え」が六本木のシーンで入ったのは?でした。ストーリーとも特に関係していません。どちらも好きな曲なので残念でした。「Help me!!」は決意の曲だと思いますが、ヨーコが弱ったシーンで流れたのが謎でした。「麻布に六本木」って歌詞があるからピコーン!となったのかな。
あとは‥
さゆの発音する「らりるれろ」が好きです。歌詞がでてこないけど、「めぐるまち」もかなり「ら行」の言葉をいわせてた。もちろんロンリネストーキョーも。さゆの「ら行」可愛いです。
原宿の曲のときに、私の真横から突然さゆが降臨してびっくりしました。ステージを見るのに一生懸命になっていて、全然気づかなかった‥。さゆからは生花の香りがしました。
可愛かったのに真っ暗だ‥
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衣装
ビジュアルブックの中に、モデルになった絵が載っていました。ルネの本から探してみようと思います。
衣装がとにかく可愛かったのでスタイリストさんの名前をチェックしたところ、「鈴江英夫」さんでした。浜崎あゆみや橋本環奈のスタイリングをしている方だそうです。過去のSAYUMINGLANDOLLはどうだったのかな‥?
私が好きなのは、やっぱりメインビジュアルの青ストライプ衣装です。
さゆが着ているのを見ると、パニエでスカートを膨らましたくなりました。
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最後に
SAYUMINGLANDOLLに初めて行ったときのことを思い出します。「ライブとはまた違う、新しい感覚のパフォーマンス」ってなんだろう。
私の中でコットンクラブは大人のイメージがあったのでドキドキしながら入って、ステージとの距離感に驚いて、近くで見るさゆの可愛さに固まって。
今回の東京公演は、これまでの2作と比べると胸に残るものはなかったけれど、やっぱりこの空間はみんなに味わってほしいなと思いました。ずっと一人で見に行っていたけれど、追加公演は誰かを誘ってみようと思います。
何度か体験して慣れたつもりだったけど、さゆが登場したら身体がバグったのか、右目だけ涙が出てきました。六本木のシーンは、影まで可愛かったなあ。
フルコーラスで大森靖子が言っていたけど、さゆをミューズにした作品をもっともっと観てみたいなと思いました。
コットンクラブのエクレアごち。